「肉じゃが、作りすぎちゃったから持ってきたのよ」


愛花さんは時々こうしてご飯のおかずをくれる。
これが結構美味い。



「ありがとうございます。ラッキー」



タッパーを受け取り中に入った。

そしたらなぜか愛花さんまで中に入ってきた。



「どうしたんすか?」


「これ、冷めちゃったから温めないと…お鍋借りていい?」



そう言ってキッチンへ入っていった。



数分後、美味しそうに湯気をたてた肉じゃががテーブルに置いてあった。


「じゃ、私は帰るわ。おやすみ♪」



「あ、ありがとうございました。おやすみなさい!」


愛花さんが帰ったと同時に沙菜から電話が掛ってきた。


「もしもし?」


『もしもし?やっと今、今日の分の課題終わったから。
今、平気?」


「へーき。今、肉じゃが食べてる」