「じゃ、お疲れしたー」


挨拶をして部室を出た。

あたりはすっかり暗くなっていた。


アパートに着き、中に入る。


オレのアパートは1Kで家賃は割と安い。

部屋は結構シンプルにまとめられている。



「よし!」


頬をパチッと軽く叩き着替えてまたアパートを出た。

今日からバイトが始まる。
週に5日、ファミレスで自給900円。

親に頼ってばかりじゃだめだと思ったから。


ファミレスはアパートから徒歩10分の近いところにあった。





バイトが終わり、家へ帰る。

オレの部屋の扉の前に一人の女が立っていた。



「あ、光真くん。鍵、掛ってたからどこ行ったのかと思った!」



「愛花さん、こんな所で何やってんすか?」


信川愛花(シノカワアイカ)さんはオレより2つ年上でこのアパートの下の階に住んでいる。