全員が話し終わり先生は号泣していた。



「じ、じゃあ、これで終わり!グスッ
みんな同窓会やるときは呼べよ!ズズッ」



涙でクシャクシャな先生を見てクラスの奴等は笑った。


最後の号令をして教室を出た。

そういえば沙菜の姿が無い。



「なぁ、さ・・・雪崎は?」



近くにいた女子に声を掛けた。



「雪崎さん?

雪崎さんなら号令終わったのと同時に教室出て行くの見たけど」



「サンキュ!」



お礼を言って走った。

沙菜の居場所なら何となく分かる。


階段を駆け上がり最上階まで行く。

重い鉄のドアを開け外のまだ冷たい風が肌を指す。