「高校の3年間は本当にあっという間ですごく楽しかったです。

青春ってこうゆう事なのかなって思いました。

卒業後は東京の大学に通います。

そこで自分の将来の夢を見つける予定です。



3年間、ありがとうございました」



ペコリ、と頭を下げた。

そして1人、また1人と順番が進んでいって沙菜の番になった。



「私の3年間は自分が想像してたよりずっと楽しかったです。

ずっと傍に居たいと思える人が出来ました。

そんな人に出会えたのもこの高校のおかげです。

今、卒業することをとても悲しく思います。

卒業後は医大に通います。

医者になってたくさんの人を助けたいと思っています。



本当にありがとうございました!」



沙菜は話し終わると涙を少し流したのをオレは見た。