紙を渡すと沙菜は自分の事のように喜んでくれた。


「すごーい!これで2人とも受かったね!」



満面の笑みで沙菜が言った。



「あぁ」



オレが頷いたら沙菜がちょっと顔を赤くしながら照れたように言った。



「明日、卒業式でしょ?
それで制服の第二ボタン欲しいの。
ダメ・・・・・?」


上目遣いでお願いしてくる沙菜がとても可愛く思えた。



「いいに決まってんだろ?」



ニコッと笑い、沙菜の頭をクシャッと撫でた。

沙菜はスイカよりも真っ赤な顔になり撫でられた頭を抑えた。



夕日に照らされながらオレは彼女を抱きしめた。