「沙菜!」


オレは沙菜を抱きしめた。
すっぽりオレの胸の中に納まっている彼女に「どうだったの?」と聞いた。


沙菜はパッと顔をあげて一枚の紙を突きつけてきた。


そこには『合格』の文字が書いてあった。




「おめでとう!」


オレは沙菜をもう一度抱きしめた。



「ありがとう!コウにはね直接伝えたかったんだ」


そしてそっと沙菜に口づけをした。



「2人で受かるといいね!
そしたらアパートとかなるべく近くにしてそしたらいつでも会えるよ」



唇を離すと沙菜が笑顔で言った。



「そうだな」



オレがそう言い、また口づけをした。