次の日、気まずかったけど私はまた病院へ向かった。



「ちーちゃん」


病室に入るとちーちゃんはベッドから身体を半分だけ起こして本を読んでいた。



「さーちゃん!来るなら連絡してくれれば良かったのに」



よかった。
ちーちゃんはいつも通りだった。



「昨日はゴメンね?いきなり帰ったりして。
私、中学の時瑠奈の事苦手でさ・・・」



あえて「いじめられてた」とは言わなかった。



「ううん!だから昨日顔色悪かったのかー」


ちーちゃんは言い方悪いけど結構ニブイ。

特に深く聞いてこないであっさり納得してしまう。



「そういえばさーちゃん。大学の合否の判定いつ出るの?」


唐突にちーちゃんが尋ねてきた。



「3日後だよ。家に郵便が届くって」



「そうなんだ!じゃあ、合格したらすぐ教えてね!」



「うん!」


ちーちゃんとたくさんおしゃべりして家に帰った。