半年後。

センター試験まであと20日を切った。

私もコウもこの前、志望校判定試験を受けたらコウはA判定、私はB判定だった。


家は経済的に私立は行けない。

だから私は国立一本に絞った。



「さむっ・・・・・」



肩を震わせながらきっちりマフラーを巻き手袋をする。

寒いのは苦手。

まあ、暑すぎるのもイヤだけど。


電車に乗り学校へ向かう。
駅を出るといつもコウが待っている。

バスケ部を引退したコウとは、登下校を一緒にするようになった。

お昼は最近寒いから屋上で食べずに教室で1人で食べていた。

それにクラスでは一言も話さないから私にとってコウと話せる唯一の時間だった。



「おはよ!」



「・・・はよっ!」


コウと合流して学校へ向かう。

教室に入り、席に着く。


そこから先は全て勉強時間に費やしていた。