「ゴメンね?最近、来れなくて」


私が謝ると2人とも首を横に振った。



「ううん。それより先に帰ってきて大丈夫なの?秋野くん」



心音が聞くと私は慌てて首を横に振った。



「平気だよ!今日はちーちゃんと心音に会いたいから来たんだよ」



「なら良かった!」


そう言って柔らかく笑う。


その後はいつも通り他愛もない会話をして夕食の時間だ、と言ってちーちゃんは心音の部屋をあとにした。



「沙菜は進路決まった?」



心音が帰る間際そんな事を聞いてきた。



「ううん。まだ悩み中」






そう言うと心音は寂しそうに笑った。



「そっか。頑張ってね」



私は病院を出て1人家路を歩いていた。