それでも好きだよ。

最後の方は聞こえないくらいの声になってた。
けど秋野くんにははっきり届いたみたい。



「え?!」



秋野くんの顔がみるみるうちに赤くなった。

そしてプイッとそっぽ向いてしまった。



今の私の顔も赤いと思う。



「オレだって一緒だし・・・」



ボソッと秋野くんが呟いた。



「・・・・・・」



「・・・・・・」



お互いに沈黙が流れた。


「・・・さ・・・・」


そして秋野くんが何かを言おうとした。

でも、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴って遮られてしまった。



慌てて教室に戻った。



きっとデートの時に聞けるよね?