それでも好きだよ。




秋野くんが今一番言って欲しくないことを言った。



言えるわけないよ・・・
キスした時の記憶が蘇ってくるから、なんて。




「ううん、別に」


心の中でゴメンね、と謝りながら言った。


「そんなわけ無いよ。昨日から目ェ合わせてもすぐそらすし顔も見てくれないし」



真剣な瞳で見つめてくる。


またドキドキして目をそらすと手首を摑まれた。



もうダメだ・・・正直に言おう。



「だって・・・き、昨日・・・・」



「昨日?」



「昨日のキスした時の記憶がフラッシュバックするの・・・・」