「沙菜、最近よく笑うようになったよね。

しかも自然に。

ていうか何年一緒にいると思ってんの?

ちょっとの変化でもすぐ分かるよ」



心音は知っていたんだ。

何も言わなくても分かっていた。



「おめでとう!沙菜!
幸せになってね」




心音が満面の笑みで祝福してくれた。




「ありがと!」



私は病院をあとにした。