心音は泣きながらそう言った。

その後は2人でしばらく大泣きして何かがプツンと切れたかのように2人で大笑いした。




「心音、おはよ!」



「おはよー沙菜」


私はベッドの横にあるパイプイスに腰掛けた。



「薬、飲んだんでしょ?副作用、大丈夫?」



遠慮がちに聞くと心音は笑った。



「薬、前のに戻ったの。また悪化してもヤダから」



「そっか」



2人の間に沈黙が流れた。
それを破ったのは心音だった。



「学校、楽しい?」



初めてだった。
心音が高校の事を聞いてきたのは。



「楽しいよ。相変わらず仲の良い子はいないけど」



「そっか」