俺たちが付き合いだして、今日でちょうど半年。 


最近、お互い忙しくて、なかなか会えなかったから久しぶりのデートに胸をときめかす。


おまけに、今日は俺の誕生日。


当然、期待しないわけがない。


朝から俺の頭の中は、麻美一色だった。


待ち合わせ場所に少し早めに着いた俺は、ガードレールに寄りかかって麻美が来るのを、今か今かと待っていた。


すると、5分もしないうちに、紙袋を提げながら駆け寄る麻美の姿が遠くから見えた。


走るたびに揺れる胸元。


ふわっとした巻髪が、今日も風に靡いている。



「ハア…ハア…ごめん。俊介、待った〜?」


「いや、全然!!」


俺は、笑顔とともに、おもいっきり首を横に振った。