「俊ちゃん、このあとどうする?もう帰らないとダメだよね?」 「ううん、そんなことないよ!全然、大丈夫!!」 母ちゃんからの電話なんてすっかり忘れ、おもいっきり首を振った。 もう一度ベッドに横になり、腕枕をすると、子猫のようにピッタリと身体を寄せ付けてきた。 小柄な麻美ちゃんは、俺の身体にすっぽりと収まった。 ――…あたたかい。 彼女の手入れの行き届いたふわふわの髪の毛を、何度も何度も撫でた。 今、このときを…… 二人だけの甘い時間を大切にしたいから――