突然、小柄な身体が俺の目の前に現れて……



えええぇぇぇぇぇーーーっ!!!



俺の身体は、硬直したまま、ピクリとも動けなかった。


「俊介くんって、ホント可愛い」



首を傾げ、口角を上げて笑う麻美ちゃんを、俺はただただ見つめるだけだった。 


俺の唇に、甘い香りが重なった。


思わず、舌でペロリと舐めてみた。


ストロベリーのような味がする。


やっぱり、今のは夢じゃない……よな?



「続きは、今度ね」



ウインクされた俺は、本当に固まってしまった。