……あれっ、なんだか、麻美ちゃんの様子が変だぞ。
獲物でも捕まえたかのように、強気で挑発的になってきたような気がする。
まさか……
俺の反応を確かめてるのか?それとも、ただ単に、遊んでるだけか?
いまひとつ、麻美ちゃんの真意が分からない。
ブランコからピョンと飛び降りた麻美ちゃんが、次に向かった先は……
――滑り台!?
頼むよ、お姉さま。
あっ!そんなとこ昇ったら……。
素直に嬉しいけど、目のやり場に困るんだよね。
麻美ちゃんの真意を謀りかねる俺は、この場の雰囲気を借りて、さっきのことを尋ねてみることにした。
「そういえばさ、さっき駅前で会った男って、誰なの?」


