「ここね、私が小さい頃、いつも遊んでた公園なの。三角形の形をしているから『三角公園』って言うんだよ」
「へぇ〜、そうなんだ。
でも、麻美ちゃんちって…?」
「うん。実家は、ここからすぐのところなの。
ほら、あそこにマンションが見えるでしょ?あれのすぐ裏!」
「へぇ。じゃあ、なんで、一人暮らしなんかしてんの?」
「憧れだったの、一人暮らし!大学生になったら…っていう条件で、やっと親に許してもらったんだ」
「そっか。女子大生の一人暮らしって、なんかいいもんね!」
「あぁ〜、俊介くん、エッチなこと考えてたでしょ?鼻の下、だらーんと伸ばしちゃって。いやらしそうな顔してたよ!何か、変な想像でもした?」
こちらを指差しながら、ケラケラ笑う麻美ちゃんは、面白がっている様子だ。
「ちがっ…んな訳ないよ!」
俺は、思いっきり否定した。
「そんなにムキにならなくてもいいよ。男の子は、みんなエッチだもんね」


