トイレのドアを押し開けると、目の前には、心配そうな顔をした麻美ちゃんが立っていた。 「大丈夫?なんだか、顔色が悪そうだけど」 「あ、あぁ。ごめん、心配かけちゃって。なんか、腹の調子がおかしかったから」 金が無いから、具合が悪いだなんて、さすがに言えねぇよな! 「ねぇ、俊介くん。具合が悪いなら、少しうちで休んでく?」 ……ウチデヤスンデク? 「うへぇ?マジで?」 コクンと頷く麻美ちゃん。