「ごめん。盛り上がってるところ悪りぃけど、先に帰らせてもらうわ」 と、みんなに挨拶して、麻美ちゃんを駅まで送るフリをして二人で店を出た。 「このあとどうする?どこ行く?」 いきなり、ラブホってのは、さすがにマズイか……。 そうだな。もう一軒カラオケボックスで、ってのもアリか……? 年上とデートなんてしたことねぇから、分かんねぇよ。 「ねぇ、もう少し飲まない?」 と、甘えるような仕草をした麻美ちゃん。 ズキューン。 俺は、その瞳に一発でやられた。 「OK!行こ行こ!」