勇気「男が男を殴る。それをどう思う?」


勇斗「別に何とも思わねぇ」


勇気「じゃあ、男が女を殴るは?」


それは、男が男を殴るとは違う。


勇斗「ぜってぇ阻止する」


父さんはうんうんと頷いた。


勇斗「何が言いたいんだよ」


父さんは真剣な顔になった。


勇気「夜空が夜月に陰陽師“では”特別っていつも言ってるだろ?」


陰陽師“では”?


勇気「夜月は陰陽師では特別だ。暴走族では?」


俺は少し考えた。


勇斗「まさか…」


勇気「そう、お前だ!」


ビシッと俺に指差す。


俺も特別…


でも、夜月とは違う意味だ。