夜月「読むよ?」


皆がコクリと頷く。


[○/★ 今日は天気が悪い。生徒の気分もすっかりブルーだ。ここは、私が盛り上げなくては……と思っていたら、1-Cの桃希君が生徒を盛り上げてくれた。こういう生徒がいたらと何年願っていたことか!皆は、明るくなった。これもみんな桃希君のお陰だ。私は、桃希君に礼を言った。桃希君は、とても良い生徒だった。顔も良い、性格も良い………女生徒は皆桃希君に釘付けだった。流石桃希君だ]


ペラッとページを捲る。


[■/★ 桃希君が行方不明になった。患者行方不明事件に巻き込まれたんだ。桃希君が行方不明と知った1-Cは、授業を受けなくなり、自分達のことを話そうとする生徒を痛めつけるようになった。私もお手上げだった。警察に言おうと思ったが、学校の恥になってしまう。そんなことはゴメンだ。急いで職員会議を開いた。1-Cのことについて相談した。逆らわないようになどの沢山の案が出た。1-Cに、倉庫を与えた。倉庫でなら、好き勝手にしていいと言った。1-Cには絶対逆らってはいけない]


他のページは破られている。


葵「酷い話…」


葵は、涙目になっていた。


勇斗「その話からの真相は、佐久間はその倉庫にいる訳だ」


勇斗、冴えてるじゃん。


夜月「うん、そうなるね」


紅音「………行ってみよう……」


紅音の言葉に皆賛成した。