夜月side


私達は、犁ちゃんが中に入れられてから、ずっと教室の前にいた。


中々出てこなくて、かれこれ2時間ぐらいだ。


すると突然、


「ん……んんんんん!!!」


という有り得ない叫び声が聞こえた。


葵「今の、犁ちゃんの声!?」


葵が顔をあげ、ドアを横にスライドしようとしたけど、スライド出来ない。


葵「どうして鍵が閉まってるのよ!」


葵は力尽き、床にペタンと座りこむ。