「んー、まあ、面白くなるかどうかは
俺様次第って感じか?」

少なからず、環境は整っているし
外見は俺様好みだ。


地上に足をつけ、翼をしまう。


どうせこいつの人生は
俺様が関わらなくても
平々凡々に見せかけて
こいつがひたすらストレスを
溜め込んでいくだけだ。


高校卒業後こいつは、
親の希望通りとは行かないが
そこそこ名の知れた大学へ進学。

しかし就職先は至って平凡。
なぜならこいつは面接で
落とされやすいタイプだから。


親と離れようやく手にした自由もわずか。
親のセッティングした見合いにより
婚約にまで至り家庭を持つことになる。

相手は嫌いなわけじゃない。
が好きなわけでもなく。

おそらく親がセッティングしなければ
お互いただの他人のままだっただろう。

子供は2人。男の子と女の子。

見かけは幸せそうな家庭であるが
こいつの中の闇の部分は消えない。

それをひたすら誤魔化して隠し続ける。



そして最期は夜中、
誰にも見送られること無く
この世を去る。


そんな世の中にいくらでも居そうな奴に
俺様が何をしても構わないだろう。