【完】幼なじみは最強不良。

そろそろ日が暮れる。


あたしは部屋に戻り、制服から私服に着替える。


そして家を出て、桜町の路地裏へ向かった。





夜の桜町の路地裏は、薄暗く人通りが少ない。


よくケンカが行われる、もってこいの場所。


路地裏に着くと、すぐに花ケ崎の連中が現れた。


あたしは急いで身を隠す。


「なぁ、マジで行くのか?」


「あぁ。京本組に行けば、闇姫の謎は解ける」


「でも、あの京本組だぞ!?」


「別に殴りこんだりしねーよ。近くで張るだけだ」


「でもどうして京本組に?」


「京本組の近くで闇姫を見たんだ」