【完】幼なじみは最強不良。

ー桜龍の6人組 SIDEー


聡 「殴っちまった…」


いつの間にか辺りは人が集まっていた。


聡が自分の拳を見つめる。


仲間を殴るのが、どれだけ辛いか思い知らされる。


樹 「澪人も…痛かったんだろうな…」


樹が自分の頬を撫でる。


翔 「確かにカチンってきたけど…」


麻耶 「さすがにやりすぎだな」


聡 「あぁ」


俺たちが聖愛の話を出すと、澪人はこう言ったんだ…。


『例え聖愛が思い出しても、俺には付き合う権利なんてない』


聖愛の特別な存在になれない俺らは、この言葉が許せなかったんだ…。