【完】幼なじみは最強不良。

聖愛 「……ねぇ、樹?」


樹 「…何?」


聖愛 「あたしが忘れてるのって…何なの…?」


樹 「それは…」


そこで樹は言葉を詰まらせた…。


聖愛 「教えてよ…」


それがわからなきゃ、どうにもならないよ…。


樹 「そのうち…わかるよ…」


目を反らす樹…。


一体何を隠してるの…?


樹 「きっと…すぐにさ…」


樹は拳を握り締め、悲しそうに笑った。


樹 「じゃあな、聖愛…」


樹はクルリと背を向けて歩き出した。


聖愛 「樹…っ」


あたしがずっと樹だけを見てれば、こんなことにならなかった?