【完】幼なじみは最強不良。

切ない声であたしを呼ぶ…。


あれ…? この声は―…。


でもうまく頭が回らない。


誰なの…?


? 「好きだ…」


その言葉と共に、唇に何か柔らかいものが触れた。


それは…妙に懐かしく感じて…。


? 「お前は…誰を思ってる…?」


あたし? あたしは…。


樹…―?


……いや、あたしが本当に思ってるのは樹じゃない。


じゃあ…誰…?


あたし、誰かを忘れてる―…。


そこであたしは完全に意識を手放した。