「恭輔さんから?誰に渡すように言われたの?」 恭輔の名前が出ると、今さっきまで怒っていた朔も首を傾げた。 わざわざ陽に頼んでまで渡す物? 面倒くさがり屋の恭輔のことだからしょうもない事だろうけど…。 「ゆみりんにだって。中身は僕にも分からないけど」 そう言いながら近寄ってきた陽から巾着を受け取ると、紐を緩めて中身を出す。 「っーー良かっ…た」 出てきたのは、今さっきまで話の中心にあったブレスレットだった。 ぎゅっと握りしめてその存在を確かめる。