そんなある日。
「翔希ー、今から屋上で涼花ちゃんたちと飯食うけど一緒に行く?」
机にへばりついて寝ていると、悠麻に誘われた。
そっか……もう昼休みか。
でも、眠いし……。
「俺は眠いからパス」
「そっか~……わかった、慧斗に伝えとくわ」
悠麻が教室から出て行ったのを確認すると、俺はまた寝た。
そして昼休みが終わり―――
「翔希、翔希!!!」
ハイテンションで悠麻が教室に入ってきた。
「んだよ……」
眠いのに起こされた俺は少しキレ気味。
「俺、由愛ちゃんと仲良くなった♪」
「はぁ?」
「さっき涼花ちゃんが由愛ちゃん連れて来てて、メアドまで交換しちゃった!」
嬉しそうな悠麻。
………由愛ってヤツが見れるチャンスだったんなら、行けばよかったかも……。