「待てよ」


「ま、まだ何か……?」


「ほんとに悪いって思ってるんならお詫びとかねぇーのかよ」


お詫び……?
そんなのあるわけないし……。


「そ、そんなのあるわけ……っ」


「お詫び、何してもらおうかな～……」


『そんなのあるわけない』って言おうとしたらかぶせてそう言ってきた。


な、なんなのこの俺様自己中男!!!


「じゃ、キスでいいけど?とびきり甘いヤツ」


「はぁ!?」


何言ってるの、この人。


「そんなの嫌です!!!」


見た目は私の好きな大希君とそっくりだけど、こんなヤツとキスなんて絶対ヤダ!!!


「ふぅーん……じゃあ俺がしてやるよ」


と、顔を近づけてくる。


や、何してるの!?
まさか……正気!?


「や、やめてくだ……さ、い」


私の体温は恥ずかしさで上昇する。



わ、私のファーストキス!!!