【完】大キライなキミに片想い中。





うーん、どこから案内しよう?
まずは移動教室でよく行く教室からがいいかな?
それだと確か、隣の棟の特別棟だよね。


「なぁ、どこに行きよるん?」


「隣の棟の特別棟!そこに、移動教室でよく行く教室があるの」


「へぇ~……」


階段を上り、渡り廊下を通って特別棟に移る。


「ここが美術室。で、ここがパソコン室」


零夜君は本当に理解してるのか、うんうんと相づちを打つ。


「じゃ、次は食堂に行こっか」


そして食堂に向かう。


「由愛ってさ、翔希のどこが好きなん?」


「え?」


「絶対大希の方が優しいし、女心わかりそうやし……翔希なんてチャラくて不器用で強引やん」


まぁ、確かにそうかもしれない。
大希君の方が女の子の理想像に近いかも。


でも。


「翔希君のそういうとこが私は好きなんだよね。最初は意地悪で悪魔だっ!って思ってたけど、今は翔希君のことが好きでたまらないんだ……って私ってば!!」


零夜君に何をベラベラと話してるのよ!!
は、恥ずかしい……。