「ほんとに……いいの?」 私は大希君の顔を覗き込む。 「うん、もちろん。はい」 大希君は笑顔で化学のノートを私に差し出した。 「あ、ありがとう!!!」 「いえいえ。困ったときはお互い様だよ」 大希君……大希君の一言一言に気絶しちゃいそうです。 「あの……お礼、絶対するから!!」 「ほんとに?ありがとう」 大希君は爽やかな笑顔をまた私に見せた。 もう……ドキドキしすぎてヤバいです。