「すごいなぁ……めげずに何回もリベンジできるなんて」


「そうだよな。その諦めの悪さを他のことに発揮しろっつんだよ」


そんなことを話しているうちに、由愛の家に着いた。


「じゃ、また明日な」


「うん、ばいばい」


「あ、由愛!」


家の中に入ろうとする由愛を呼び止めた。



「ん?」


俺は振り向いた由愛に軽いキスをした。


「しょ……翔希君っ」


一気に真っ赤になる由愛。


「ごちそうさま」


俺は自分の唇をペロッと舐めた。


「ば……バカッ……」


「ふ、じゃあな」


俺は由愛に手を振って自分の家に帰った。