ひゃあ……手汗かいちゃったらどうしよう……。


「大丈夫か?由愛。顔がずっと真っ赤だけど」


「だ、大丈夫!!気にしないで!!」


そうそう、カップルだったら当然のことしてるだけだよ!
落ち着け自分!


自分と戦っている私を見て、翔希君は不思議そうな表情をしていた。




学校が近くなってくると、同じ制服着た人たちにジロジロ見られる。


「あれって相川さんと翔希君じゃない!?付き合ってるんだ!」

「相川さんって大希君と付き合ってるのかと思ってた」

「結構お似合いだね!」


そんな声が聞こえる。
翔希君にも聞こえてる……よね?


ドキドキしてたらいつの間にか学校に到着。


「じゃ、昼休み一緒に食べような」


「うん、またね」


翔希君に手を振り、自分の教室に入った。