―――次の日の朝。


「おはよ、由愛」


「おはよ」


いつも通り、挨拶しながら自分の席に着く。


「はぁ………」


机に持ってきた教科書を入れようと思ったとき。


「ん?」


何か、入ってる……。


ゴソゴソと机をあさると、1枚の紙が出てきた。


何これ?


紙を開くと、そこには《今日の放課後、屋上に来い。絶対だ。翔希》と書かれていた。


差出人は私が今まで避け続けた、翔希君だった。


「ウソ………」


私がビックリしていると、お菓子を食べている涼花がやってきた。


「由愛、いる?」


涼花に差し出されたお菓子をもらう。


「涼花が学校でお菓子ってめずらしいね」


「慧斗が大量にお菓子くれたの。『涼花、これからも愛してる』とか言いながら……」


慧斗君、やっぱりストレートだな…。