【完】大キライなキミに片想い中。





はぁ~……俺って自分が思ってる以上にヘタレかも。
大希みたいに余裕なんてないし、あんな紳士みてぇーなこと出来ねぇーし。


とりあえず……由愛のことに行くか。


俺は立ち上がって由愛の向かった方向に行った。


由愛は大きいジャングルジムのとこにもたれていた。


「しょ、翔希君、何で来たの!?」


「別に。お前って危なっかしいから見ててやろうと思って」


「こ、子ども扱いしないでよっ!私だってもう高校生なんだから怪我したりしないし!」


由愛はそう言って勢いよくジャングルジムに上り始めた。


てっぺん近くまで上ると由愛は片手をひらひらさせた。


「ほら、いくらドジでもジャングルジムぐらい……きゃっ!!?」


由愛はバランスを崩して、落ちてくる。


「っあぶねぇっ!!」


俺は慌てて由愛をキャッチする。


「ふぇ……翔希君……」


由愛は力が抜けたような声で言った。