―――私、知らないよ。
………聞いてない。
こんなの………聞いてないよ。
「涼花……これどういうこと!!?」
小声で涼花に問いかける。
「へ?だからデートしようって言ったじゃん」
「私、てっきり涼花とデートかと……っ」
そう、デートというのは私と涼花と慧斗君そして………翔希君の4人でのデートのことだったのです。
目の前で肩を並べて歩いているのは、翔希君と慧斗君。
只今、前に翔希君にペンダントを探してもらった、大きな公園に向かっています。
「もう……涼花のバカ………」
完全に騙されたぁぁぁ………。
「まぁ、楽しみなさいよ♪」
「う、うん……」
だからテンション高かったのか……。