「ただいまー」


家に帰り、自分のベットにダイブする。


「あ、涼花に報告しよ」


私は涼花に自分の気持ちを報告しようと、電話をかけた。


プルルル―――


『どうしたの由愛』


「あ、涼花あのね、私……自分の気持ちに気づいたよ」


『ふぅーん……で?本命は誰なの?』


「翔希君、です」


私が言うと涼花はやっぱりね、とため息混じりに言った。


『由愛、気づくの遅すぎ。私は少なくとも、由愛に服買ってあげた頃には薄々気づいてたわよ?』


「え!!?そんな前から!?」


『だから言ったでしょ?あの服は“由愛の本当に大切な人とのデートに着ていきなさい”って』


あのセリフって、そういう意味が込められてたんだ……。