「ちょ、慧斗っ」


涼花は少し頬を赤らめながら、慧斗君を突き離す。


「も~、涼花は照れ屋さんだなぁ~…」


「照れてないからっ!」


ふふ、涼花照れてる。
『恋する女の子』って感じで何だか可愛い。


「照れてる涼花、可愛すぎっ」


と、慧斗君はまた涼花に抱き着く。


「もう……人前でそんなことしないのっ!」


涼花は慧斗君の頭にチョップをくらわせた。


「いってぇ~……」


「由愛、中入ろう」


「う、うん」


痛がる慧斗君を無視して、屋上の中に入った。