「由愛ー、ただいま!」 「あ、涼花おかえり」 「何?メール?」 「あ、うん。悠麻君からメールがきてたの」 涼花は少しニヤッとした。 「ふぅーん?なんて?」 「放課後話したいことがあるから帰れないか、って」 「なるほどねぇ……」 涼花が意味ありげに笑う。 涼花……怖い……。 「ま、がんばー」 「う、うん」 キーンコーン――― 「あ、じゃあまたね」 そして予鈴が鳴った。