【翔希サイド】



あー俺、マジでどうしちゃったんだろ。
もう気づいちゃったんだよ……自分の気持ちに。


俺は……由愛が好き。


もうたまらなく好き。


俺……いつのまに好みのタイプ変わっちゃったんだろ。
俺は色気のある女が好みだったはずなのに……。


「翔希君……?」


うるうるした目で俺を見上げる由愛。
なんなんだよ、この可愛い生き物。


「………っもう、教室帰るぞ」


「う、うん」


ちょこちょこと俺についてくる由愛。
マジでやばい。


もう抱きしめたくてしょうがねぇ。


でもコイツの気持ちを考えたら、俺を好きでもないのにそんなことできねぇ。


我慢だ、我慢。