「………なーんて、かっこつけてるだけだよね。本当は彼氏になれたらなぁって気持ちがないワケじゃないんだけど」
「…………俺も」
「え?」
「俺も……もう1度ぶつかってみようかな」
悠麻の話を聞いてるとなんだか元気がもらえた。
「そっか。まぁ、お互い、頑張ろうぜ!」
「おう」
俺は悠麻と拳を軽くぶつけた。
「あーそれにしても、翔希はずるいよなーっ!かっこいいことばっかしやがって」
悠麻が悔しそうに言う。
「あぁ、弟なのに俺よりもしっかりしてる」
俺も翔希みたいに行動力があればなぁ……。
「昔は俺に甘えてばっかだったのになー」
「え、マジで?」
「うん、甘えただったよ翔希は」
そして悠麻と翔希の昔ばなしで盛り上がった。