「うぅ……翔希君……っ」
翔希君の優しさに涙が出てきた。
「……っおい!何で泣いてんだよ?」
翔希君は慌てて私に駆け寄る。
「いっつも意地悪してくるくせに……っ優しくしてくるからでしょバカッ!!」
翔希君が、私に私が前に貸したジャンバーをかけた。
「これ、ずっと返せてなかったジャンバー。あのときはありがとな」
優しく微笑む翔希君。
その笑顔にドキッと胸が高鳴る。
「……っほら、またそうやって優しくして私の調子狂わすんだから……」
「それはこっちのセリフだっつーの」
翔希君が私の言葉に被せて言った。
「へ……?」
「お前だって俺のことキライとか言いながら、俺に謝りにきたり、俺を助けたり……こっちの方が調子狂わされてるんだよっ」
調子を狂わされてるの………私だけだと思ってた。
「しかもお前みたいなチビなんて俺の好みじゃねぇーのに……」
「え?」
「っな、何でもねぇーよ」
翔希君は顔を真っ赤にして言った。



