うぅ……人が多くて潰されそう……。
すると、大希君が私に覆いかぶさるように壁に手をついた。
な、何この状況!!?
ひ、大希君が近いよ!!!
「こうした方が、まだマシだろ」
そっか……大希君は私が人に潰されそうになるのを防いでくれてるんだ……。
「ありが、とう」
真っ赤な顔を隠すために、下を向きながら言った。
大希君の優しいふんわり香る匂いに包まれると、すごく安心する……。
さっきまでの人酔いしそうだった不安も、いつの間にか消えていった。
―――それから、15分後。
『次は○○駅、○○駅―――』
「相川、もうすぐだよ」
そして、降りる駅に到着した。
「ふぅー……やっと着いたね」
「あぁ、相川、電車苦しそうだったな」
「ううん!大希君のおかげで全然大丈夫だったよ!」
大希君がいてくれて、よかった……。



