目的地のショッピングモールに到着。



「どこのお店から見るの?」


「うーん、あそこ!」


涼花の指さしたお店は、涼花のいつもの格好とは違う雰囲気の、ふわふわした感じのお店だった。
私がよく服を買うお店だ。


涼花、服の趣味変わったのかな?
前まで大人っぽい感じの服ばっかり着てたのに……。



「可愛い服いっぱいね」


「私、ここの服屋さんお気に入りなんだぁ……新作いっぱいでてる!可愛い!!」


何週間かぶりにこのお店に来たけど、新しい服が入荷されてて私は興奮気味。


………って、今日は涼花の服選びに付き合うんだった。
私が楽しんでどうするのよ!


「ねぇ、由愛。私、こういう服に挑戦してみたいなぁーって思ってるんだけど、どの服がいいと思う?」


「うーん……涼花にはどれが似合うかなぁ~……」


涼花は可愛いから、何でも似合いそうだけどなぁ。


「あ、私に似合いそう、じゃなくて……由愛の趣味で選んでくれない?」


「わ、私の趣味!?」


「うん、よろしく」


私の趣味か……私は結構ピンク系の服が好きなんだよね。