キーンコーン―――
「あ、2時間目始まっちゃう!!じゃ、私帰るね!!」
私は赤くなった顔を見られないように翔希君から離れた。
「おう……来てくれてさんきゅ……」
翔希君はそう言ってまた布団の中にもぐった。
さ、帰らないと……っ!!
廊下を走って教室に戻る。
何……私翔希君にドキドキして……っ
あれだよ!
私、男の子にあんなことされるの慣れてないから……絶対そうだよ!!
「それに……翔希君がいつもより素直だったから……ビックリしただけだよ、ね」
いつもの翔希君じゃなかった。
きっと、少し寝ぼけてたんだよね!