「私にわざわざお礼言うために無理してまで学校に……!?」


「由愛に助けてもらうなんて思ってなかったし……まぁ、助けてもらって礼を言うとか当然だろ?」


……お礼言うなんて翔希君じゃないみたい。


「もう……無理しちゃダメだよ!お礼なんて言わなくてもいいのに!」


「ん……ごめん。由愛のその……意地っ張りだけど本当は優しいとこ……嫌いじゃない」


「しょ、翔希君、何言って……っ」


翔希君の言葉に驚きを隠せない。


翔希君は起き上がり、ベットに座ったまま私を抱きしめた。


「翔希君……!?」


「今だけ……こうさせていろ」


私は翔希君の行動に胸がドキドキして抵抗できなかった。


翔希君の香りと温もりに少し安心感を感じた。