翌朝。



「由愛、おはよー」


「涼花!おはよーっ!」


教室に入ると先に来ていた涼花が私に駆け寄ってきた。


「昨日の雨、すごかったね」


「う、うん」


昨日のことを思い出す。



「私、昨日お母さんにあの雨の中、おつかい頼まれてさー、もう帰ったらビショビショよ」


「私も、シャープペンの芯がなくなっちゃったからあの雨の中買いにいったよ」



涼花と話していると、教室に大希君が入ってきた。


「お、相川おはよ」


相変わらずの爽やかスマイルで挨拶してくれた。


「ひ、大希君おはよっ」


ドキドキしながら挨拶を返す。


「昨日はほんと、ありがとな」


「ううんっ!全然いいの!!」


朝からこんなに話せるなんて……幸せです。