歩くこと20分。
「ここ……」
翔希君が弱々しく指をさしたのは綺麗なレンガ造りの家だった。
「ここかぁ……」
大希君のイメージにぴったりのおうちだ……。
「もう、ここからは自分で中に……くしゅんっ」
「中まで送るよ」
私は翔希君の家のインターホンを押した。
それと同時に手を離した。
翔希君の身内の人にみられたら困るしね。
すると、中から大希君が出てきた。
「………相川!?」
「あ、大希君!翔希君、風邪引いたら困るから……家に入れてあげて安静にしてあげて?」
「え、あ、うん!!」
大希君は翔希君を家まで入れにいった。
ふぅ……一仕事終えたし、私も帰ろう。
と、引き返そうとしたときだった。
「相川!!!」
大希君が私を呼び止めた。



